本書の初版は、昭和46年7月に『公用あいさつ事典』として発刊され、初版刊行以来、3回の改訂を経て内容の充実に努め、多くの読者に御利用いただいてまいりました。しかし、昨今の我が国の社会経済事情の変化の激しさから、更なる改訂についての御要望を多数頂戴していたところ、このたび内容の全面的な見直しを行って、装いも新たに『新版 公用あいさつ事典』として発刊するはこびとなりました。
改訂に当たっては、省庁再編、少子高齢社会の到来、女性の更なる社会進出など、平成に入ってからの社会の変化を念頭において、多くの用語について言い換えの必要性を検討しました。また、平成の市町村合併や地球温暖化防止への取組など、新たな動きに伴って、あいさつ例の追加を行いました。本書が公の場でのあいさつの参考例として、読者の皆様に大いに御利用いただけることを期待します。
最後に、本書の前著者である飯山章夫先生の長年の御労苦に深甚なる敬意を表するとともに、今後も本書の内容を充実させてまいるべく、読者諸氏には今後とも御指導・御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
平成19年12月
公用あいさつ文例研究会